ウクライナのゼレンスキー大統領、ロシアのベラルーシ追加作戦を警戒

ゼレンスキー氏、ロシアのベラルーシ巻き込みを警告 ウクライナ北部とNATO隣接国に警戒

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ウクライナのゼレンスキー大統領は5月15日、軍・情報機関高官らとの会合後の演説で、ロシアがベラルーシを対ウクライナ戦争にさらに深く引き込み、ベラルーシ領からウクライナ北部またはベラルーシと国境を接するNATO加盟国に向けた追加作戦を検討している可能性があると警告した。

チェルニヒウ・キーウ方面とNATO隣接国への警戒

ゼレンスキー氏は、想定される作戦の方向として、ウクライナ北部のチェルニヒウ・キーウ方面を挙げた。いずれもベラルーシ国境に近く、2022年の全面侵攻初期にもロシア軍の侵攻圧力を受けた地域だ。

さらに、ベラルーシと国境を接するNATO加盟国の一つも標的になり得るとの見方を示した。ベラルーシは南でウクライナと接し、西から北西にかけてポーランド、リトアニア、ラトビアと国境を接している。ウクライナ領内にとどまらず、NATOの東側境界に緊張が波及する可能性を示した発言である。

ウクライナ側は、ロシアがベラルーシのルカシェンコ大統領に新たな侵略行為への参加を促すため接触しているとみている。ロイターによると、ゼレンスキー氏の発言時点でロシア、ベラルーシ両国から直ちに反応は出ていない。

ベラルーシ領をめぐる過去の経緯

ベラルーシ軍は2022年のロシアによる全面侵攻で直接参戦したわけではないが、ベラルーシ領はロシア軍がウクライナを攻撃するための拠点として使われた。つまり、ベラルーシは戦闘部隊を大規模に送り込まなくても、発射地点や進出経路を提供することで戦争に深く関与し得る立場にある。

ウクライナ大統領府は2026年2月、ルカシェンコ氏への制裁発表の中で、ベラルーシがロシアの対ウクライナ攻撃を支援していると説明していた。ベラルーシ領内では攻撃ドローンの運用能力を高める中継施設や、中距離ミサイル「オレシュニク」の配備に向けたインフラ整備が進められているとの懸念も示していた。

今回の警告は、ベラルーシをめぐる脅威を一般的な懸念ではなく、同国領からの追加作戦として示した点に特徴がある。ゼレンスキー氏は、対象となり得るNATO加盟国名や作戦の時期、規模には言及していない。今後、実際の部隊移動や軍事施設の動き、ロシアとベラルーシ側の反応が明らかになるかが見極めの材料となる。

参考・出典

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