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米国務省は20日(米東部時間)、南シナ海のセカンド・トーマス礁(中国名・仁愛礁、フィリピン名・アユンギン礁)周辺で、中国がフィリピン海軍要員に「危険で攻撃的な行動」を取ったと非難し、地域の平和と安定を損なうと表明した。
フィリピン軍「木製の棒で頭部を殴打」
フィリピン軍によると、20日(現地時間)、中国海警局の小型艇が座礁中のフィリピン海軍艦BRPシエラマドレに接近した。対応のため海軍のゴムボート2隻を向かわせたところ衝突が起き、中国側要員が木製の棒でフィリピン側要員の頭部を殴って負傷させ、ゴムボート1隻を損傷させたとしている。
フィリピンはBRPシエラマドレを拠点として維持し、同礁が自国の排他的経済水域内にあると主張している。中国は周辺海域での主権と法執行権限を主張している。
中国側はフィリピンの先制攻撃を主張、米国は停止を要求
中国海警局は20日(現地時間)、フィリピン側のゴムボート2隻が警告を無視し、中国側の巡視艇に危険な方法で接近して衝突したとする声明を公表した。フィリピン側が先に中国の法執行要員を攻撃したとし、警告や回避航行、「対等な対抗措置」を取ったと主張している。
米国務省は、中国の行為が紛争の平和的解決に関する約束と矛盾すると批判した。トミー・ピゴット国務省報道官は、中国に不安定化させる行動を直ちにやめるよう求めた。
その後、フィリピンのマルコス大統領は21日(現地時間)、中国の駐フィリピン大使を呼び出した。中国外務省も同日、フィリピンの駐中国大使を呼び出して抗議した。フィリピン軍は中国側の説明を「虚偽で誤解を招く」と退けており、衝突の発端を巡る双方の主張は対立したままだ。
