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JAXAは2026年8月26日、X線天文衛星「XRISM」の定常運用を3.5年間延長し、2030年3月まで続けると発表した。軟X線分光装置「Resolve」のゲートバルブ(保護膜)が開放できていないため一部の科学目標が未達となっており、開放策の検討と長時間観測の両面でミッション達成を目指す。
2024年2月から定常運用
XRISMは2023年9月7日にH-IIAロケット47号機で打ち上げられ、2024年2月8日に定常運用へ移行した。高温プラズマの速度や元素組成を精密に調べるResolveと、広い視野を持つ軟X線撮像装置「Xtend」を搭載する。
JAXAによると、Resolveのゲートバルブが閉じたままでも科学成果を上げてきたが、低エネルギー側の感度を失い、全エネルギー帯で有効面積も減少している。定常運用を当初の3年間から計6.5年間へ延ばし、観測時間を増やすことで未達の科学目標を補う。
Resolveのゲートバルブ、開放策を検討
JAXAは、ゲートバルブの開放を妨げるハーネスの影響を取り除くため、より強い振動を加える方法や、衛星の姿勢を変えてゲートバルブ周辺の温度を上げる方法を検討している。いずれもリスク評価や実証が必要で、実施の可否はNASAやESAと判断する。
ゲートバルブを開放できた場合は、開放状態で約1年間観測することでミッション達成を見込む。開放できない場合も、延長した約3.5年間で観測時間を確保して有効面積の減少を補う。Resolveの冷却に使う液体ヘリウムは、運用実績から2029年9~12月ごろまで持つ見込みだ。
