NTTドコモとNEC、6G向け40GHz帯ミリ波通信技術を開発

NTTドコモとNEC、40GHz帯で複数高速車両の安定通信を実証 6G時代の移動体通信へ

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NTTドコモとNECは25日、NTTと共同で、6G時代を見据えた40GHz帯の大容量ミリ波通信技術を開発し、複数の高速移動車両で安定した大容量通信の実証に成功したと発表した。高速走行そのものや、周辺車両による遮蔽で通信品質が落ちる課題に対し、複数車両が同時に通信する条件でも品質低下を抑える点が柱となる。

40GHz帯分散MIMOを基盤にした安定化技術

今回の技術は、複数のアンテナを分散配置する40GHz帯の分散MIMOを基盤にしている。分散MIMOは、端末の近くにある複数のアンテナを状況に応じて使い分け、電波が届きやすい経路を確保する考え方だ。高速で移動する車両では通信条件が短時間で変わるため、適切なアンテナとビームを素早く選ぶことが重要になる。

あわせて、基地局側で信号の送信周波数と送信タイミングを事前補正する技術も組み合わせた。高速移動では、アンテナ切り替えに伴ってドップラー周波数や伝搬遅延が急激に変化し、端末側の受信周波数や受信タイミングに差が出やすい。事前補正により、車両が移動している最中でも通信品質の低下を抑えやすくなる。

想定用途には、自動車や列車の乗客向けの大容量コンテンツ配信、自動運転に向けた大容量センシングデータの収集がある。動画や走行環境データなど、車両内外で扱う情報量が増えるなか、移動中でも太い通信路を確保する技術として位置付けられる。

6Gに向けた高周波数帯利用の課題対応

40GHz帯は、国内の5Gミリ波で使われる28GHz帯より高い周波数帯で、将来の6Gでの活用が見込まれる領域の一つだ。高い周波数のミリ波は広い帯域を確保しやすく、高速・大容量通信に向く一方、建物や車両などに遮られやすく、移動にも弱い。今回の開発は、その弱点を補うための技術実証という意味合いが大きい。

3社は2025年3月25日には、40GHz帯分散MIMOを使い、高速移動環境や遮蔽環境で通信品質低下を抑える実証実験の成功を公表している。今回の発表では、この先行技術を複数車両向けに発展させた。2026年3月26〜27日に国土交通省国土技術政策総合研究所の実大トンネル実験施設で、150m間隔の3台の分散アンテナと時速60kmで対向走行する2台の無線端末車両を使って検証し、平均スループットを従来技術比で約1.3倍に高めた。

商用サービスの開始を示す発表ではなく、現段階では技術開発・実証の成果である。3社は今後、高速鉄道や在来線、幹線道路など実環境を想定した実証を進める方針で、基地局やアンテナの配置、車両・鉄道での実装条件、端末側対応などが次の検証対象になる。

参考・出典

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