政府・与党、防衛省に同盟国連携の新局を新設へ調整方針

防衛省、国際連携担う新局増設を調整 防衛協力拡大で既存機能を局級体制へ移行

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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一部報道によると、政府・与党は、防衛省に他国との防衛協力・交流など国際連携を担う新たな局を増設する方向で調整している。安全保障環境の厳しさを踏まえ、同盟国・同志国との連携強化を担う体制を拡充する狙いがある。現在も国際連携機能は防衛省内に置かれており、新局構想はその機能を局級に引き上げる組織再編として位置付けられる。

防衛政策局に置かれる現在の国際機能

防衛省本省の内部部局では、防衛政策局の下に日米防衛協力課、国際政策課、インド太平洋地域参事官などが置かれ、各国との防衛協力や地域別の連携を担っている。現行体制では、国際連携は独立した局ではなく、防衛政策局内の課や参事官レベルで所掌されている整理だ。

防衛力整備計画は、同志国等との連携として、ハイレベル交流、政策対話、人的交流、共同訓練・演習、能力構築支援、防衛装備・技術協力、国際平和協力活動などを戦略的に進める方針を示している。能力構築支援とは、相手国の部隊運用や災害対応などの能力を高める支援で、単なる親善交流にとどまらない実務分野だ。令和7年版防衛白書も、インド太平洋地域の平和と安定の重要性が増す中、防衛省・自衛隊が多角的・多層的な防衛協力・交流を戦略的に推進すると明記している。

実務面の動きも広がっている。2025年2月24日の日フィリピン防衛相会談では、共同訓練や部隊間協力を一層活発化させるため、運用面の戦略的連携を協議するハイレベルの枠組みを新設することで一致した。防衛省資料では、同会談は同日午前9時から約120分間、現地時間で行われたとされている。2026年5月5日の日・フィリピン防衛相会談では、日・フィリピン円滑化協定を適用した実動訓練や、防衛装備・技術協力のさらなる推進を確認した。4月18日の日豪防衛相会談に合わせては、豪州汎用フリゲート事業に関する協力覚書に署名し、装備協力の具体化も進んでいる。

局級への引き上げが焦点

新局構想が実現すれば、これまで防衛政策局内の課・参事官レベルに置かれてきた国際連携機能を、局級の組織として扱うことになる。防衛協力・交流、共同訓練、能力構築支援、装備・技術協力などが重なる中、国際連携を継続的に調整する機能を組織面で強める意味合いがある。

体制拡充の流れは政務レベルでも進んでいる。防衛省設置法等の一部を改正する法律は6月26日に参院本会議で可決され、7月3日に公布された。防衛副大臣の定数を1名増やし、2名とする規定が盛り込まれている。政務レベルの体制拡充と、実務を担う内部部局の強化が並行して進めば、防衛省の国際連携重視は制度面でも一段と明確になる。

ただ、新局の正式名称や所掌範囲、設置時期は固まっていない。防衛政策局から機能を分離するのか、装備協力や能力構築支援、地域別連携までどこまで含めるのか、必要な法改正や政令改正、定員・幹部ポスト、予算措置をどうするのかが今後の焦点となる。

参考・出典

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