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3日の東京株式市場で、半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス株が急伸した。時価総額は取引時間中に一時45兆円を超え、トヨタ自動車を上回って東証プライム市場の2位に浮上した。前日の投資家説明会で示された配当開始方針も買い材料となり、AIや半導体関連株に資金が集中する6月上旬の相場を象徴する動きとなった。
メモリー需要期待で膨らむ評価額
キオクシアは5月29日、終値ベースの時価総額で三菱UFJフィナンシャル・グループを初めて上回り、日本企業3位に浮上していた。6月1日にはソフトバンクグループの時価総額がトヨタ自動車を上回り、首位に立った。この時点でキオクシアは3位だった。
キオクシアの時価総額は6月1日終値ベースで約39.6兆円だった。3日の取引時間中には一時45兆円超に拡大し、数営業日で5兆円規模の評価額が上乗せされた計算になる。
買いの背景には、AI投資の拡大に伴うメモリー需要への期待がある。AI向けデータセンターでは大量のデータを高速に処理・保存する必要があり、NANDフラッシュメモリーやSSDを手がける企業の収益拡大が意識されている。加えてキオクシアは2日の投資家説明会で、2027年度から配当を開始する方針を示したと報じられており、株主還元への期待も短期的な買い材料になった。
「一時2位」が映す相場の熱
今回の2位浮上は、3日の取引時間中につけた一時的な順位であり、終値ベースの順位とは切り分けて見る必要がある。それでも、5月下旬のキオクシア3位浮上、6月1日のソフトバンクグループ首位浮上、3日のキオクシア2位浮上という流れは、日本株の大型株上位争いが自動車や金融中心の構図から、AI・半導体関連を軸に大きく動いていることを示している。
順位が定着するかどうかは、急速に膨らんだ株価評価を業績が裏付けられるかにかかる。AI向けデータセンター需要の拡大、メモリー市況の改善、設備投資と株主還元のバランスが利益成長として確認されれば、キオクシアの上位定着を支える材料になる。一方で、メモリー市況は変動が大きく、取引時間中の時価総額順位を中長期の企業価値逆転として読み切るのは早い。
