米国の鉄鋼・アルミ関税拡大案、EUが協定逸脱を警戒
米国が鉄鋼やアルミニウムなどにかける最大50%の関税。その対象をさらに広げるかもしれないという動きが、欧州連合(EU)の緊張を高めている。8月の米欧貿易協定で示した「多くの品目は15%上限」という約束が守られないのではないか、とEU側は受け止め、今週ブリュッセルでの一連の会合で直接問いただす構えだ。
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米国が鉄鋼やアルミニウムなどにかける最大50%の関税。その対象をさらに広げるかもしれないという動きが、欧州連合(EU)の緊張を高めている。8月の米欧貿易協定で示した「多くの品目は15%上限」という約束が守られないのではないか、とEU側は受け止め、今週ブリュッセルでの一連の会合で直接問いただす構えだ。
欧州委員会が、緊急時に兵士や装備を素早く大陸横断させるための新たな輸送システムづくりに動き始めた。ロシアの攻撃への不安や米国の防衛関与への疑問がくすぶるなか、加盟国の国境をまたぐ軍事輸送を一つの仕組みで調整し、インフラや輸送手段を軍が優先的に使えるようにする構想だ。草案は近く公表される見通しで、欧州防衛の実行力を問う試金石となる。
米国とトリニダード・トバゴの新たな合同軍事演習をめぐり、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が2025年11月15日、「無責任だ」と批判した。演習は10月の米海軍艦の寄港・訓練に続く動きで、同政権は麻薬対策を名目にした圧力強化だとみる。大統領は16〜21日の実施期間に合わせ、東部各州での「警戒の継続と行進」を支持者へ呼びかけた。海の向こうの訓練が、隣り合う政治と安全保障の緊張を一段と押し上げている…
ネタニヤフ首相は2025年11月16日、イスラエルはパレスチナ国家樹立に反対するという従来方針を改めて示した。米国が国連安保理に提出したガザ情勢の新提案が「国家への道筋」に触れたことを受け、連立内の極右勢力が反発と離脱警告を強めていた。首相は同時に、ガザの非武装化とハマスの武装解除を「容易な方法でも困難な方法でも」達成すると述べ、戦後秩序をめぐる条件闘争の火種が再び浮かび上がった。
検問所でトラックが止まり、帳簿を抱えた係員が荷台をのぞき込む。停戦の発効から1カ月余り、ガザでハマスの統治の手つきが戻ってきた。米国主導の停戦合意が第2段階に入る局面で、同組織は撤退も武装解除も受け入れるのか。現地では、価格と物流の取り締まりを通じて影響力を広げる動きが確かめられる。
双眼鏡を下げた軍服の一団が装備を点検し、車列が係争地へ向けて動き出した。ASEANのオブザーバーが2025年11月14日に現地調査に入る。10日に国境で地雷が爆発してタイ兵が負傷し、米国が仲介した停戦合意の履行が止まった。タイはカンボジアに謝罪を要求し、カンボジアは関与を否定して順守を促している。
英国が米国への海上情報の送信を止めた。疑わしい船舶の位置や動向を伝える実務を、静かに外したのだ。背景には、米軍が9月以降にカリブ海などで実施している「麻薬運搬船」への致死的攻撃が国際法に反するとの見立てがある。最も近い同盟国同士の情報の流れが変わるのは、めったにない。中南米周辺の海で、取り締まりの型が「拿捕」から「破壊」へと傾いたことの重みが、同盟の現場に直接の影を落としている。
WIPO(世界知的所有権機関)が2025年11月12日に年次統計報告書「WIPI(世界の知的財産指標)」を公表した。2024年の世界の特許出願は前年比4.9%増の約372万5千件で過去最多となり、首位は中国、続いて米国、日本の順だった。商標は0.1%減で横ばい、意匠は2.2%増。数字の重なりが、研究と製造の現場の手触りを伝える。
出発案内の表示が次々と切り替わり、旅客が足を止める。政府機関の一部閉鎖が長引き、航空管制官の不足が広がるなか、米主要空港では10日も欠航が相次いだ。週末から続く“間引き運航”は祝日シーズンの足元を鈍らせ、予定の組み直しを迫っている。空の動脈を細らせる力は、滑走路の外にある政治の停滞ともつながっている。
ゲート前で交渉団が列を整え、胸元のバッジを確かめる手つきが忙しい。2025年11月10日、ブラジル北部ベレンで国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)が開幕した。米国が同年1月にパリ協定からの再離脱を通知して以降、初の年次交渉である。各国が協調を保ち、1.5度目標に向けた道筋を現実の政策に落とし込めるかが問われる局面だ。
通関システムの税率が切り替わり、現場の端末に新しい数字が流れ始めた。10日、米中は首脳合意に沿って関税と関連措置の運用を見直す。米国は合成麻薬フェンタニルの流入対策として上乗せしていた対中関税を半減し、中国は米農産品などへの報復課税を停止する。新たな港湾手数料の課徴や輸出管理の拡張運用も1年間見合わせる。摩擦の熱は下がるが、対立の核はまだ温存されている。
中国のバイヤーが米国産小麦2カーゴを手当てした。2025年11月6日に複数のトレーダーが明らかにしたもので、昨年10月以来の再開となる。先週の米中首脳会談後に動いた最初の具体的な商談であり、止まっていた農産物の流れが静かに戻り始めた。一方で関税や相対価格の壁は残り、大豆の本格買い付けは値差次第という見方が強い。
ロンドンの会合で、英中銀のサラ・ブリーデン副総裁が2025年11月5日、米英でステーブルコイン規制の歩調をそろえることが極めて重要だと語った。中銀は1週間以内に協議開始予定とし、決済で広く使われ得る銘柄を主対象にする見通しだ。前月に両政府が設けた合同作業部会とも連動し、金融と技術の接点が動き出す。
北朝鮮が米国の新たな制裁に反発し、「相応の措置」を取ると表明した。2025年11月6日、朝鮮中央通信が米国担当外務次官の談話として伝えた。米財務省は同4日、サイバー関連の資金洗浄に関与したとして個人8人と2団体を制裁指定し、兵器計画への資金流れを断つ狙いを示した。応酬は、対話の余地を残しつつも、主導権を巡る圧力の強まりを映している。
米国が国連安保理に向け、ガザの暫定統治機構と国際安定化部隊の任務を認める決議案をまとめていることがわかった。2025年11月4日にロイターが草案文書を確認した。上程時期は未定だが、停戦後の秩序設計を国際枠組みで固める狙いがにじみ、現地の治安と人道支援を同時に動かす構図が描かれている。
ヘルシンキの壇上で言葉が畳みかけられた。フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領は2025年11月3日、米国が先週に核兵器の試験再開を示唆した動きを受け、「核兵器の新時代」に入ったと語った。抑止の論理や超大国間の安定が変わるとし、同盟とともにエスカレーションを抑える知恵を問う。長い国境を抱える北の小国にとって、それは抽象論ではない現実だ。
報が流れるや通商関係者の連絡網がにわかに騒がしくなった。トランプ米大統領が中国からの輸入品のうち合成麻薬フェンタニル関連の関税を10%へ引き下げ、中国製品への上乗せ関税の一部凍結を続けると発表したという。大統領令は2件、4日付で10日に発効とされる。ただ、5日現在、同内容の正式文書は公表段階にない。過去の措置との整合や、合意文書の実像が焦点になっている。
国会監査を終えた議員団がロビーに姿を見せ、短い説明を残して散っていった。韓国の国家情報院(NIS)は、2026年3月の米韓合同演習の後に米朝首脳会談が模索される公算が高いとみているという。2025年11月4日の報道では、金正恩氏が「条件が整えば米国と接触する」姿勢を示しているとの見立ても伝えられた。米側は政策の大枠を崩さずに対話の扉を開けており、停滞していた局面がわずかに動いた気配が漂う。
ブリュッセルの会議室で、担当者たちが資料を差し替えながら論点を詰めた。欧州委員会は2025年11月4日、中国が4月に強化したレアアースの輸出管理を踏まえ、供給網の安定確保を中国側と協議したと説明した。論点には一般輸出許可の可能性も含まれた。翌日程で米国向けの包括的な優遇が示されるなか、欧州は制度の具体化を求める段階に入ったといえる。
11月4日、ロシア大統領府のペスコフ報道官が、トランプ米大統領による核実験再開の発言をめぐり「なお米国の説明を待っている」と述べた。10月30日の米側の動きは各国に波紋を広げ、核実験の停止を支える枠組みと抑止の均衡に新たな揺らぎをもたらしている。