トランプ大統領、米軍のイラン自衛攻撃を表明 アパッチ撃墜受け

米軍、対イラン自衛攻撃を開始 アパッチ撃墜主張で和平協議に懸念

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トランプ大統領の表明と米主要メディア報道によると、米軍は6月9日、イランへの新たな自衛攻撃を開始した。大統領は、ホルムズ海峡付近で活動していた米陸軍のAH-64アパッチについて、イランが撃墜したと主張し、米国は対応を迫られたと述べた。一方、AP通信は米当局者の話として、同機はイランの無人機と衝突して墜落したと伝えており、衝突が意図的だったかは不明で、公式には調査中とされている。停戦後もかろうじて保たれてきた和平模索の流れは、今回の応酬で一段と揺らいだ。

ホルムズ海峡付近のアパッチ墜落と撃墜主張

墜落した米軍のアパッチは、世界有数の原油輸送路であるホルムズ海峡付近で哨戒中だったとされる。搭乗していた2人は救助され、容体は安定している。救助には米海軍の無人艇が使われたとも伝えられている。

米側の追加攻撃は「自衛攻撃」と位置付けられている。イラン側では、同国南部ホルモズガン州のゲシュム島、シリク、バンダルアッバース周辺などで爆発や攻撃が伝えられた。米当局者情報として防空・レーダー関連施設が標的になったとの報道もあるが、6月9日の攻撃対象、被害規模、作戦時間、使用兵器の全容はなお明らかにされていない。

繰り返されてきたホルムズ周辺の軍事応酬

ホルムズ海峡周辺では、これ以前から米国とイランの軍事的な緊張が積み重なっていた。米中央軍は4月13日から、イランの港湾に出入りする海上交通の封鎖を開始した。非イラン港との往来にかかるホルムズ通航そのものは妨げないとしていたが、海峡周辺では米軍による海上圧力が継続していた。

米中央軍は5月31日にも、イランによるMQ-1撃墜などを受け、ゴルクとゲシュム島のレーダーや無人機の指揮統制拠点に自衛攻撃を実施したと公表している。これまでの応酬は無人機、海上交通、地上施設を軸にしていたが、今回は有人の米軍ヘリをめぐる墜落と撃墜主張が前面に出た。政治的にも軍事的にも、緊張の段階が一つ上がった形だ。

今後は、米軍の攻撃対象と被害の確定、アパッチ墜落の経緯、イラン政府・軍の追加対応、停戦や和平協議の枠組みが維持されるかどうかが焦点となる。イランのアラグチ外相は、米攻撃後に「いかなる攻撃や脅威も未回答にはしない」と警告した。現時点で停戦が正式に崩壊したとは断定できないが、追加攻撃と報復警告の連鎖は、和平への期待を大きく後退させている。

参考・出典

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