AI企業Anthropic、Claude Opus 4.8公開 新クラスも予告

Anthropic、「Claude Opus 4.8」公開 Mythos級モデルも数週間内に一般提供へ

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Anthropicは5月28日、生成AIモデルの上位系列を更新した「Claude Opus 4.8」を公開し、同日から提供を始めた。同時に、Opusを上回る知能を持つ新クラスとして「Mythos級」モデルを、より強いサイバー安全策を整えたうえで数週間以内に全顧客向けへ提供できるとの見通しを示した。

限定運用から顧客提供拡大へ

Mythos級の能力を持つ「Claude Mythos Preview」は現在、Project Glasswingの一環として、少数の組織がサイバーセキュリティー用途で利用している。Project Glasswingは4月7日に公表された枠組みで、AWS、Apple、Cisco、CrowdStrike、Google、JPモルガン・チェース、マイクロソフト、NVIDIA、Palo Alto Networksなどが立ち上げパートナーに名を連ねた。

AnthropicはMythos Previewを未公開のフロンティアモデルと位置付け、防御目的のサイバーセキュリティー業務に先行投入してきた。フロンティアモデルとは、最先端の能力を持つ一方、使い方を誤れば被害も大きくなり得るモデルを指す。サイバー分野では、脆弱性を見つけて直す力が、攻撃に転用されるリスクと表裏一体になる。

同日提供が始まったClaude Opus 4.8は、既存の最上位系列を更新する製品版のモデルだ。価格は前世代のOpus 4.7と同水準に据え置かれた。

1万件超の高深刻度・重大脆弱性を発見

Anthropicは4月7日、Mythos Previewが主要なOSと主要なウェブブラウザーを含む領域で、数千件の高深刻度の脆弱性をすでに見つけたと説明した。5月22日の更新では、同社と約50のパートナーが世界の重要ソフトウェア全体で1万件超の高深刻度または重大な脆弱性を見つけたと公表した。

脆弱性の発見は、いわば「鍵の壊れた扉」を探す作業である。AIがその速度を上げれば、防御側は修正を急げる半面、検証、開示、パッチ適用といった人手の工程が追いつかないおそれもある。Anthropicは5月22日の更新で、発見そのものよりも、その後の確認と修正がボトルネックになっているとの認識を示した。

数週間以内に提供されるモデルの正式名称や正確な提供日、価格、利用条件、提供形態は明らかにされていない。全顧客向け提供の前提となる「より強いサイバー安全策」の具体像も未公表だ。ロイターは5月28日、Mythosを高度なサイバーセキュリティー能力を持つ大規模言語モデルと位置付け、その影響を巡って企業経営者や世界の指導者の間で懸念が出ていると伝えた。

参考・出典

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