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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、2025年12月22日に打ち上げに失敗したH3ロケット8号機について、原因特定に至ったと発表した。文部科学省の調査・安全小委員会では、衛星搭載部(PSS)の製造工程で生じた部材剥離が、フェアリング分離時の衝撃で進展し、全体破壊につながったことが主要因となった可能性が極めて高いと報告した。
衛星搭載部の剥離が主要因
8号機は準天頂衛星システム「みちびき5号機」を搭載して種子島宇宙センターから打ち上げられたが、第2段エンジンの第2回燃焼が正常に立ち上がらず早期停止し、予定軌道への投入に失敗した。JAXAはこれまで搭載部の損傷や異常な衝撃の可能性を調べてきたが、今回は原因を製造工程に踏み込んで絞り込んだ。
文部科学省の小委員会への報告によると、衛星搭載部(PSS)内部のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)スキンとハニカムコアの間に剥離が生じていた。 この剥離がフェアリング分離時の衝撃で一気に広がり、機体の破壊につながったとみられる。 JAXAは「主要因となった可能性が極めて高い」と説明した。
実機パネルを使った接着工程の再現試験では、接着前工程の乾燥加温で同様の剥離が発生することを確認した。8号機では、接着前のパネルが一時的に高温・多湿環境で保管されていたことも製造・検査記録から判明しており、接着剤の吸湿が剥離発生に影響した可能性があるという。
ファスナ結合へ変更 6号機で追加検証
JAXAは再発防止策として、初期剥離そのものをなくすため、PSSに「ファスナ結合方式」を採用する方針を示した。接着部の不具合に左右されにくい構造に改め、剥離リスクを根本的に排除するとしている。
追加の飛行データ取得には、H3ロケット6号機の30形態試験機を使う計画だ。必要な検査と補修を施し、十分な強度が確認されたPSSを適用する。試験ではPSSのひずみや荷重に加え、8号機のテレメトリでは直接確認できなかった衝撃や温度も取得し、カメラ映像も充実させることで原因解明の確度を高めるとしている。
一方で、JAXAは4月13日時点で、今回の飛行データだけでは他の要因が複合した可能性を完全には排除できないとしている。打ち上げ再開の時期にも触れておらず、今後は6号機での追加データと新たな対策の有効性が、運用再開に向けた判断材料になりそうだ。
