米軍、オマーン湾でパラオ船籍の石油タンカーを無力化した

米軍、オマーン湾でパラオ船籍タンカー「M/T Marivex」を無力化 イラン港封鎖違反

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米中央軍は6月8日、オマーン湾の国際水域でイラン方面へ航行していたパラオ船籍の石油タンカー「M/T Marivex」を航行不能にしたと発表した。米側は、同船がイラン港湾への出入りを禁じる対イラン海上封鎖に違反し、乗組員が指示に従わなかったため、封鎖運用の一環として措置を取ったとしている。

空母艦載機による機関・操舵区画への精密攻撃

対象となったMarivexは、米中央軍によれば、国際水域をイラン方面へ航行していたパラオ船籍の無積み荷のタンカーだ。乗組員が米側の指示に従わなかったため、空母エイブラハム・リンカーンに搭載されたF/A-18 Super Hornetが船の機関区画と操舵区画に精密兵器を撃ち込み、航行できない状態にした。

「無力化」は、船を沈めたり拿捕したりしたという意味ではなく、推進や操船能力を失わせる措置を指す。ロイターなどによると、船内では火災が発生したが、インド人船員24人はオマーン当局の支援で救助され、全員の無事が確認された。

4月公表の対イラン封鎖運用の延長線

米中央軍は4月12日、イランの港や沿岸部に出入りする全ての国の船舶を対象に、アラビア湾とオマーン湾のイラン港湾への出入りを封鎖すると発表していた。今回のMarivex事案は、この枠組みに基づく措置として位置づけられている。

米側は5月にも、イラン港に向かっていたとしてM/T Hasna、M/T Sea Star III、M/T Sevdaなどをオマーン湾で無力化したと発表している。米中央軍は6月8日時点で、封鎖開始以降に7隻を無力化し、134隻を迂回させ、42隻の人道支援関連船舶の通過を認めたとしている。今回の特徴は、対象がイラン船籍ではなくパラオ船籍だった点にある。今後は船主や運航会社、船籍国であるパラオ、イラン側の説明に加え、船体損傷の程度、曳航や修理、航行再開の見通しが確認点となる。

参考・出典

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