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北朝鮮国営メディアが6日付で報じたところによると、金正恩朝鮮労働党総書記は海軍近代化の一環として、1万トン級駆逐艦の建造と「秘密の水中兵器」の開発を進める方針を示した。金氏は4日、5,000トン級駆逐艦「Kang Kon」の航行・能力試験を視察しており、水上艦の大型化と水中戦力の強化を同じ流れで打ち出した形だ。
5,000トン級艦の早期配備と次の大型艦構想
金氏は試験後に、「Kang Kon」と別の5,000トン級艦「Choe Hyon」の早期配備を指示した。既存艦の実用化を急ぐ一方で、さらに大きい1万トン級艦の構想を示したことになり、北朝鮮は海軍力増強を段階的に進める姿勢を鮮明にしている。
金氏は、海軍が核抑止力でより大きな役割を果たせるよう「急速に発展」させる必要があると強調した。核抑止力とは、相手に攻撃を思いとどまらせるための軍事力を指す。北朝鮮はこれを陸上ミサイルだけでなく、海上・水中の戦力にも広げようとしている。
今回の試験視察は、2025年5月の進水失敗後に修復された「Kang Kon」を対象にしたものだった。北朝鮮は5月にも、別の5,000トン級駆逐艦「Choe Hyon」を数週間以内に就役させる方針を示しており、今回の発表は単発の誇示ではなく、海軍建設を継続路線として示すものだ。
詳細が伏せられた「秘密の水中兵器」
複数の主要報道が引用した韓国統一研究院の洪敏氏は、北朝鮮が1万トン級駆逐艦計画に公に言及したのは初めてと分析している。5,000トン級から1万トン級への拡大は、艦の規模や搭載余地を大きくする構想を意味するが、建造開始時期や隻数、兵装、配備時期は明らかにされていない。
「秘密の水中兵器」についても、無人潜水艇、水中発射兵器、新型魚雷のいずれを指すのか具体像は示されていない。核搭載兵器と断定できる材料もない。主要報道は、中国の習近平国家主席による6月8〜9日の訪朝を前にした発信としても注目しているが、北朝鮮側は海軍近代化の一環として位置づけている。
参考・出典
- North Korean leader Kim showcases new warship ahead of visit by China’s Xi
- North Korea to build 10,000-ton destroyer, state media says before Xi visit | MarketScreener
- 北朝鮮、1万トン級駆逐艦と水中兵器を計画=国営メディア | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
- North Korea will deploy new artillery guns targeting Seoul and commission its 1st destroyer
