北朝鮮、金正恩総書記立ち会いで戦術ミサイルなど試射実施

北朝鮮、AI誘導の戦術巡航ミサイルなど試験 金正恩氏が立ち会い

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北朝鮮国営の朝鮮中央通信は5月27日、金正恩朝鮮労働党総書記の立ち会いの下、5月26日に戦術弾道ミサイル、240ミリ制御ロケット砲、戦術・精密巡航ミサイルを含む試験・発射訓練を実施したと報じた。北朝鮮は今回の試験を、砲兵戦力とミサイル戦力の近代化を進め、実戦で使う能力を高める取り組みの一環と位置付けている。

新型発射システムと巡航ミサイルの性能確認

試験対象には、新たに開発された軽量多用途ミサイル発射システムと、多連装戦術巡航ミサイル兵器システムが含まれた。北朝鮮は「国防発展5カ年計画」の達成に向け、各種兵器を組み合わせた運用能力を確認したとしている。

評価項目には、戦術弾道ミサイルの「特殊任務弾頭」の威力、射程を延ばした240ミリ制御ロケット砲の信頼性、戦術巡航ミサイルのAI誘導による命中精度が挙げられた。北朝鮮側は、戦術巡航ミサイルに地形照合航法やAI末端誘導を組み合わせたと説明している。ただし、AIの具体的な水準は外部から確認しにくく、既存のデジタル誘導や自動目標認識を高度化した可能性もある。

金氏は試験結果に満足感を示し、特に南側国境近くの長距離砲兵部隊への配備を想定した戦術巡航ミサイルの性能を評価した。「特殊任務弾頭」が具体的に何を指すかは明らかにされておらず、戦術核用と断定することはできない。

韓国軍が前日に探知した複数発射

韓国軍は5月26日、北朝鮮北西部の平安北道定州付近から黄海方向へ、近距離弾道ミサイルとロケット砲を含む複数の発射を探知したと発表していた。韓国軍合同参謀本部は、少なくとも1発の近距離弾道ミサイルが約80キロ飛行したとみている。

5月27日の北朝鮮側の公表は、韓国軍が前日に探知した発射事案について、単発の弾道ミサイル発射ではなく、複数兵器の性能確認だったと位置付ける内容だ。弾道ミサイル、ロケット砲、巡航ミサイルを同じ枠組みで示し、砲兵・ミサイル戦力の精密化と自動化を強調したといえる。

発射された各兵器の正確な発数や正式な型式、韓国軍が探知した飛翔体と北朝鮮側が列挙した兵器システムとの対応関係、前線部隊への実際の配備時期などの詳細は明らかにされていない。

参考・出典

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