ニュージーランド国防軍、黄海と東シナ海で船舶間移送1件確認

NZ軍が北朝鮮の不正瀬取り疑い確認 東シナ海などで35隻を国連報告

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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ニュージーランド国防軍(NZDF)は4月28日、黄海と東シナ海の国際水域で実施したP-8Aによる哨戒活動を完了し、違法物資輸送の可能性がある船舶間移送1件を確認したと発表した。35隻の「監視対象船舶」を国連に報告し、海上無線で抑止メッセージ8件を発出した。北朝鮮による国連安保理制裁逃れを監視する国際的な取り組みの一環だとしている。

制裁逃れ監視、2018年から継続

同軍は、北朝鮮の制裁逃れを探知する国際的な取り組みに、2018年以降、航空機と艦艇の両面で参加している。今回の哨戒も、北朝鮮の核・弾道ミサイル計画を抑えるため、国連安保理制裁逃れの摘発を目的とするPacific Security Maritime Exchangeの枠組みに位置づけている。

監視対象には、国連安保理によって供給や移転が厳しく制限されている北朝鮮向け精製石油の密輸が疑われる船舶のほか、石炭、鉄鉱石、砂など、北朝鮮の核・弾道ミサイル開発の資金源になり得る物資の輸出に関わる船舶が含まれる。

これらの監視を通じて制裁逃れの疑いがある事案を国連に報告し、関係する船籍国にも外交ルートで懸念を伝えるとしている。今回公表された船舶間移送については、船名や船籍、日時、詳細な海域、積荷の種類は明らかにしていない。

中国側批判とNZDF反論の応酬

今回の成果公表に先立ち、中国外務省の郭嘉昆報道官は4月17日の定例会見で、ニュージーランド空軍のP-8Aが黄海と東シナ海の上空で「近距離偵察と嫌がらせ」を繰り返したと主張した。中国側は、ニュージーランド軍機の活動を問題視した。

これに対しNZDFは4月18日、同機の飛行は北朝鮮による海上での制裁逃れを監視する任務であり、中国を対象にしたものではないと反論した。乗員は国際法と地域の民間航空手続きに従って専門的に行動し、民間航空を妨害したことを示すデータはないとも説明した。

4月17日の中国側批判、翌18日のNZDF反論、28日の哨戒成果公表が相次ぎ、対北朝鮮制裁監視をめぐる実務が外交上の摩擦を伴っている構図が鮮明になった。空域や活動の性格をめぐっては、中国側が問題視し、ニュージーランド側は国際法に沿った制裁監視だと位置づけている。

参考・出典

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