英国政府 27日ロンドンでポーランド首相と新たな防衛安保条約署名へ

英国とポーランド、新防衛・安全保障条約に署名へ 兵器共同生産と国境対策拡大

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英政府は26日、スターマー首相が27日にロンドンでポーランドのトゥスク首相と新たな防衛・安全保障条約に署名する予定だと発表した。欧州で敵対的脅威が強まる中、防衛協力に加え、国境警備や組織犯罪対策まで含めて両国の連携を広げる狙いだ。

ハイブリッド脅威まで広げる協力範囲

新条約は、従来型の軍事協力だけでなく、サイバー攻撃、スパイ活動、放火や貨物火災などを含むハイブリッド攻撃への共同対応を柱に据える。ハイブリッド攻撃とは、軍事力だけでなく、破壊工作、情報操作、サイバー攻撃などを組み合わせて社会の混乱を狙う手法を指す。

防衛分野では、次世代の高度な弾薬・兵器の開発と製造、航空・ミサイル防衛の強化、新たな中距離防空ミサイルの共同生産、無人システムの活用拡大、大規模な共同演習が盛り込まれる見通しだ。兵器の調達にとどまらず、開発、生産、共同訓練を組み合わせることで、欧州内の防衛力を底上げする狙いがある。

不規則移民対策でも新たな共同行動計画を協議し、国境警備の強化や組織犯罪グループの解体を進める。安全保障を軍事だけで捉えず、国境管理や犯罪対策を含む国内の治安維持とも結び付ける内容となる。

2017年の条約を土台にした上積み

英国とポーランドの首脳は2025年1月17日、ワルシャワで新たな防衛・安全保障条約の交渉開始に合意していた。新条約は、2017年の両国防衛条約を基礎に、外部からの脅威と国内の安全保障上の課題の双方に対応する枠組みへ広げる位置付けだ。

ポーランドは防衛分野を中核に英国との戦略協力を強める方針を示してきた。英国にとっても、フランスやドイツとの取り組みに続き、欧州安全保障への関与を深める一環となる。欧州連合との協力深化も狙いに含まれており、離脱後の英国が安全保障面で欧州との結び付きを再構築する動きでもある。

署名後は、条約本文や実施計画、批准手続き、発効時期の確認が次の段階となる。兵器の共同開発・共同生産や国境分野の共同行動計画についても、事業規模や運用開始時期がどこまで示されるかが確認点になる。

参考・出典

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