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SpaceXは2026年5月21日、Starshipによる初の有人惑星間飛行ミッションとして、Fram2のミッションコマンダーを務めたチュン・ワン氏が火星フライバイ計画に参加すると公表した。計画は2年規模で、地球・月系の外側を飛行し、火星の近傍を通過して地球へ戻る構想だ。ワン氏は暗号資産マイニングプールF2Poolの共同創設者としても報じられており、主要メディアはSpaceXの民間有人火星フライバイ計画として伝えている。
2年規模の火星フライバイ構想
SpaceXの公式更新は、この計画を「FIRST STARSHIP INTERPLANETARY HUMAN SPACEFLIGHT MISSION」と掲げた。火星に着陸する計画ではなく、火星の近傍を通過して地球へ戻るフライバイ型の有人ミッションである。フライバイは天体の近くを通過する飛行で、着陸より工程は絞られる一方、地球から遠く離れた空間で長期間にわたり人を運ぶ技術が問われる。
火星フライバイに先立つ深宇宙飛行として、ワン氏はデニス・ティト氏、アキコ・ティト氏とともに、Starshipによる商業有人月フライバイにも参加する予定だ。このミッションは1週間規模で、月面から200km以内を通過する計画とされる。地球低軌道を越え、月周辺での有人飛行を経て、火星圏へ進む段階的な構成である。
ワン氏はFram2のミッションコマンダーであり、今回の公式更新では火星ミッションへの搭乗者として示された。ただし、火星ミッションでの役割名や指揮系統までは公表されていない。
残る技術面と実施時期の焦点
Starshipはなお試験飛行を重ねる段階にある。5月22日の第12回飛行試験では宇宙船がインド洋に到達した一方、ブースターの帰還時に不具合があり、米連邦航空局(FAA)は調査完了までStarshipの打ち上げを一時停止している。NASAが月着陸計画での活用を見込む機体でもあり、将来の月・火星輸送の中核候補とされるが、有人深宇宙飛行には機体の信頼性、長期運用、生命維持、当局の認可など複数のハードルが残る。
今回の公表では、火星フライバイ計画の打ち上げ時期、他の乗員名、搭乗人数、資金負担の枠組みは示されていない。明確になったのは、Starshipによる有人火星フライバイ構想が、実名の搭乗予定者と2年規模の飛行像を伴って公表段階に進んだ点である。これは火星着陸の決定ではなく、実施条件もなお未確定の有人火星フライバイ計画である。
参考・出典
- SpaceX – Updates
- This cryptocurrency billionaire will fly SpaceX’s 1st private Starship to Mars, but when?
- ‘No longer a distant place’: F2Pool Co-founder Chun Wang joins SpaceX’s 2-year mission to Mars | The Block
- F2Pool founder who controls 11% of bitcoin’s hashrate to lead first SpaceX mission to Mars
- SpaceX launches its biggest, most beefed-up Starship yet on a test flight
- SpaceX’s Starship rockets are grounded pending investigation after test flight
