トランプ米政権、キューバ有事想定で軍事対応計画を検討

トランプ政権、キューバ混乱時の軍事対応を机上検討 侵攻決定は否定

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トランプ米政権が、キューバで政権崩壊や大規模混乱が起きた場合に備え、新たな軍事対応計画を机上演習で検討したと、米ニュースサイトのアクシオスが5月28日に報じた。複数の米当局者の話として伝えたもので、政権内ではキューバが早ければ今夏にも不安定化する可能性が想定されているという。一方、報道ではトランプ大統領が侵攻を承認したわけではないとも説明されており、焦点は攻撃決定ではなく、崩壊・混乱シナリオに備えた有事計画の具体化にある。

制裁と非常事態で強まる対キューバ圧力

ホワイトハウスは1月29日、キューバ政府の行動が米国の安全保障と外交政策に対する「異常かつ並外れた脅威」に当たるとして、国家非常事態を宣言した。同日の大統領令は、キューバに石油を直接または間接に供給する国の産品に追加関税を課し得る仕組みも定めた。要するに、キューバ本体だけでなく、同国を支えるエネルギー供給網にも圧力をかける構えである。

ホワイトハウスは5月1日にも、1月の大統領令を踏まえ、キューバ政府を支える主体などに対する追加制裁を打ち出した。直近の公式文書で確認できる対キューバ政策の柱は、国家非常事態宣言、石油供給国への関税カード、追加制裁の三つであり、トランプ政権はキューバを安全保障上の脅威として位置づけている。

一方で、5月上旬のAP通信報道では、米当局者がキューバに対する差し迫った軍事行動は検討していないと説明していた。米主要報道では、トランプ氏が外交的解決を望む一方、キューバがより深刻な安全保障上の脅威に悪化することは容認しないとの政権側の立場も伝えられている。今回の軍事対応計画の検討は、直ちに攻撃へ向かう話ではなく、制裁外交と有事対応の準備が並行して進んでいる構図といえる。

焦点となる発動条件と議会の関与

今回の報道で示された「軍事対応」の中身は、詳細が明らかにされていない。想定される対応が米国民の退避、人道支援、治安安定化、あるいは限定的な軍事行動のどれを中心にするのかは判然としない。発動条件についても、政権崩壊そのものなのか、大規模な難民流出なのか、暴力的混乱や対米脅威の具体化なのかが今後の焦点になる。

議会では4月、議会承認なしの対キューバ軍事行動を禁じる法案を前進させる試みが上院で退けられた。対キューバ政策をめぐり、軍事オプションを事前に制約しようとする議会側の動きは、現時点では実を結んでいない。政権が今後、この有事対応計画を公式説明に引き上げるのか、また地域諸国や議会にどこまで説明するのかが焦点となる。

参考・出典

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