イスラエル・レバノン政府、停戦枠組みに合意もヒズボラ拒否

イスラエル・レバノン停戦枠組み、ヒズボラ拒否で履行不透明に

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米国主導の高官級協議を経て、イスラエルとレバノン政府は6月3日、停戦実施の枠組みに合意した。しかし、ヒズボラは4日、この合意を拒否した。イスラエルのカッツ国防相も同日、当面はレバノンでの攻撃と地上作戦を続け、南部から撤退しない考えを示した。政府間でまとまった停戦枠組みは、合意直後から履行の見通しが不透明になった。

条件付きでまとまった停戦枠組み

今回の合意は、6月2日から3日にかけて行われた高官級協議を受けて示された。共同声明によると、停戦実施の条件には、ヒズボラによる攻撃の完全停止と、リタニ川以南からのヒズボラ要員の退避が含まれていた。

枠組みには、レバノン軍が非国家武装勢力を排した「パイロット区域」を排他的に管理する構想も盛り込まれた。国境地帯でヒズボラの軍事的影響力を後退させ、レバノン国家の治安機構による統制を広げる狙いがある。

一方、合意文はイスラエル軍がレバノン南部から撤退する時期を示していない。6月22日の週には政治・安全保障協議を再開し、より包括的な合意を目指す予定だが、今回の合意は即時の全面停戦ではなく、条件を満たしながら段階的に履行する脆弱な取り決めとして示された。

拒否と攻撃継続で深まる隔たり

ヒズボラは停戦枠組みを拒否し、イスラエル軍のレバノンからの完全撤退を求めた。ヒズボラ側は、攻撃停止や南部からの退避を受け入れる前提として、イスラエル軍の撤退を求める立場を示した。

これに対し、イスラエル側は軍事圧力を緩めない姿勢を示している。カッツ国防相は攻撃と地上作戦の継続、南部残留の方針を表明し、イスラエル軍は4日もレバノン南部で攻撃を続けた。政府間の外交枠組みと現地の軍事行動はなお食い違っており、履行の可否は、ヒズボラが条件修正に応じるか、イスラエル軍の撤退条件が示されるか、レバノン軍が南部で実効支配を広げられるかに左右される。6月後半に予定される再協議の扱いも、合意の行方を左右する。

参考・出典

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