イスラエルのネタニヤフ首相、ヒズボラ攻撃強化を表明

ネタニヤフ氏、ヒズボラ攻撃強化を表明 停戦延長下でベカー高原にも空爆拡大

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米国仲介の停戦が延長される中、イスラエルがレバノンのヒズボラに対する軍事圧力を引き上げた。ネタニヤフ首相は5月25日のビデオ声明で、イスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃をさらに強める方針を表明。同日、イスラエル軍はレバノン東部ベカー高原を含む各地のヒズボラ関連施設を攻撃していると発表した。

対ヒズボラ作戦の引き上げ

ネタニヤフ氏は声明で、イスラエルがヒズボラと戦争状態にあるとの認識を示し、作戦をさらに強めるよう命じたと述べた。個別の空爆発表にとどまらず、政府トップが軍事圧力を高める方針を明示した点が重い。

イスラエル軍が攻撃対象に含めたベカー高原はレバノン東部の戦略的地域で、南部国境地帯だけでなく内陸部の拠点にも圧力を広げる意味を持つ。イスラエル軍は同日、レバノン各地の70超のヒズボラ関連インフラを攻撃したと説明しており、ティルス周辺の指揮所や武器保管施設なども対象に含まれた。一方、各地点の被害規模や民間被害の有無については、独立した確認が限られている。

強化表明の直接的な背景には、ヒズボラによる最近のドローン攻撃がある。レバノン南部で活動するイスラエル軍部隊や北部イスラエルの町が標的となっており、イスラエル側はこれを継続的な脅威として位置づけている。

空洞化する停戦枠組み

イスラエルとレバノンの間では4月16日、10日間の停戦が合意され、翌17日に発効した。停戦は全面的な戦闘終結を意味せず、イスラエル側には自衛目的の軍事行動を取る余地が残された。その後も双方の攻撃は続き、5月15日には米国仲介の協議で45日間の延長が合意された。

今回の動きは、停戦が直ちに完全に消滅したというより、すでに揺らいでいた枠組みの中で軍事圧力が一段引き上げられたものだ。6月2〜3日には米国仲介の次回協議が予定されており、停戦延長の実効性、ヒズボラ側の反応、米国とイランの交渉を含む地域外交への波及が次の確認点となる。

参考・出典

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