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ホルムズ海峡の通航管理を巡り、イラン軍のハタム・アル・アンビヤ中央本部は8日、米国の干渉を認めない姿勢を改めて示した。米軍によるイラン南部への攻撃を「あからさまな侵略行為」と非難し、報復を警告したうえで、商船や石油タンカーにはイラン指定ルートの通航を求めた。
米軍攻撃後に強まる海峡管理の主張
米軍は7日から8日にかけて、ホルムズ海峡周辺での商船攻撃への報復として、同海峡周辺のイラン軍事目標を攻撃したと発表した。米側は商船への攻撃を受けた措置だと説明しており、イラン側の今回の声明は、この攻撃への反発と海峡通航を巡る警告を一体で打ち出した形だ。
ハタム・アル・アンビヤ中央本部はこれに先立ち、2日にもホルムズ海峡を通るすべての石油タンカーに対し、イランが承認したルートを使うよう警告していた。従わなければ強い対応を受けるとしており、商船やタンカーの航行を軍事・安全保障上の管理対象として扱う姿勢を強めていた。
同本部は5月30日付の発信でも、商船と石油タンカーに指定ルートの通航と革命防衛隊海軍の許可取得を求めていた。内容は航行上の注意喚起にとどまらず、海峡を通る船舶にイラン側の承認手続きを求めるものだった。ただし、こうしたルートや許可制はイラン側の主張であり、国際的に確定した通航ルールとして扱われているわけではない。
封鎖表明を重ねてきたホルムズ海峡
同本部は6月10日にも、米軍による新たな攻撃があった場合、ホルムズ海峡を全船舶に対して閉鎖すると表明していた。春以降、イラン側は指定ルートの使用、許可取得、米国の干渉拒否、さらに封鎖の可能性へと、海峡通航を巡る圧力を段階的に強めてきた。
ホルムズ海峡は中東の海上交通の要路であり、商船や石油タンカーの航行に制約がかかれば、地域の軍事緊張だけでなくエネルギー輸送にも影響が及ぶ。イラン側は過去に海峡閉鎖を表明しているが、全面的な通航停止には至っていないとみられる。今回の声明は、米軍攻撃への報復姿勢と、海峡通航を自国の管理下に置くという主張を改めて示す内容となった。
参考・出典
- US launches new strikes on Iran, revokes oil sales permit after 3 ships attacked in Strait of Hormuz
- U.S. strikes Iran after attacks on vessels in Strait of Hormuz
- Iran warns oil tankers to use approved routes in Strait of Hormuz or face a ‘forceful response’
- Khatam al-Anbiya Central Headquarters: We will respond decisively to any U.S. interference in Strait of Hormuz
