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北朝鮮外務省報道官は5月28日、国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ、日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」を米国主導の政治・外交的道具だと非難し、北朝鮮の非核化は「絶対に、永遠にない」と表明した。26日にニューデリーで開かれたクアッド外相会合の共同声明が「北朝鮮の完全な非核化」への関与を再確認したことへの即応で、非核化をめぐる前提を正面から否定した形だ。
「完全な非核化」再確認への反発
クアッド外相会合は、北朝鮮による弾道ミサイルと大量破壊兵器の違法な開発を非難し、北朝鮮の完全な非核化に向けた関与を改めて確認した。大量破壊兵器とは、核兵器や化学・生物兵器など、大規模な被害をもたらす兵器を指す。
これに対し北朝鮮外務省報道官は、北朝鮮の「合法的な主権的権利の行使」を問題視しながら非核化を持ち出すこと自体が、クアッドが米国の一極支配戦略に奉仕している証拠だと主張した。クアッドがアジア太平洋地域の脅威認識を歪め、北朝鮮や他の地域諸国に対する敵対的立場をあおっているとも批判した。
4カ国枠組み全体を対立対象に
今回の発言では、北朝鮮が米国だけでなく、日米豪印の4カ国枠組み全体を名指しで批判した。クアッド側が非核化路線を再確認した直後に、北朝鮮側はその土台となる「非核化」そのものを受け入れない姿勢を改めて示した。
ただ、今回確認されたのは北朝鮮外務省報道官による政治的立場表明であり、新たな核政策や具体的な軍事措置の発表ではない。今後は、クアッド各国が追加の反応を示すか、北朝鮮が声明以外の行動に移るかが注目点となる。
