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国防相退任が決まったミハイロ・フェドロフ氏は7月16日(現地時間)、キーウで会見し、オレクサンドル・シルスキー軍総司令官と軍上層部が国防省の改革案を阻んだと主張した。ゼレンスキー大統領は両者の摩擦を認め、同日夜、ウクライナ保安局(SBU)長官代行のイェウヘン・フマラ氏に国防相職務の代行を指示した。
総司令官の交代要求も明らかに
ロイター、APなどによると、フェドロフ氏は政府改造に伴い国防相を退任した。APは在任期間を約6カ月としている。フェドロフ氏は会見で、シルスキー氏の交代をゼレンスキー氏に求めたものの、受け入れられなかったと説明した。
ロイターは、これまで水面下にあったとみられる両者の対立が、初めて公の場で噴出したと報じた。ただ、フェドロフ氏は、ゼレンスキー氏が現時点でシルスキー氏側を選んだとは考えていないとも述べたと、インタファクス通信は伝えている。
新契約制度や動員を巡り批判
対立の焦点は、軍の契約制度や動員、組織運営の進め方だ。フェドロフ氏は、国防省が提案した新たな契約制度などを軍上層部が阻んでいると主張し、動員問題についてもシルスキー氏に責任があるとの認識を示した。
新契約制度の実施には部隊指揮官らの関与が必要だが、契約締結の進み具合には部隊ごとに差があるというのがフェドロフ氏の説明だ。改革が実際に阻害されたかについて、独立した裏付けは示されていない。
ロイターは、ドローンなどの新技術を重視するフェドロフ氏の改革路線と、軍統帥機構を率いるシルスキー氏の戦争遂行や組織運営を巡る見解の相違が、対立の背景にあると伝えた。シルスキー氏はフェドロフ氏に謝意を示したが、個別の批判には反論しなかった。ゼレンスキー氏は国防省と軍の摩擦を認め、当事者間で解決できなければ自ら判断する考えを示した。
両者の摩擦は、ゼレンスキー氏も公に認める段階に至った。解決できない場合は、大統領自身が判断するとしている。
