ソロモン諸島首相 中国との2022年安保協定見直し方針

ソロモン諸島、対中安保協定を見直しへ 豪州との包括条約交渉も同時に始動へ

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6月3日付の豪州主要報道によると、ソロモン諸島のマシュー・ワレ首相は、2022年に中国と結んだ安全保障協定を見直す意向を示した。豪州との関係を「リセット」する考えも示し、両国は包括的な新条約の交渉開始で合意した。現時点で示されたのは協定の見直し方針であり、破棄を決めたわけではない。

政権交代直後に浮上した対外安全保障の再調整

ソロモン諸島では、ジャーマイア・マネレ前首相が5月7日の議会不信任決議で退陣し、議会は5月15日、マシュー・ワレ氏を首相に選出した。得票はワレ氏が26票、対立候補のピーター・シャネル・アゴバカ氏が22票だった。

ワレ氏は豪州との関係を「リセット」したい考えも示している。豪州とソロモン諸島は、ワレ氏の訪豪に合わせて包括的な新条約の交渉開始で合意した。中国との協定見直しと、豪州との安全保障・経済協力の再構築が並行して進む可能性がある。

2022年の中国・ソロモン諸島安全保障協定は、豪州、ニュージーランド、米国が中国海軍の足場になり得るとして強く懸念してきた案件だ。協定は内容の透明性や軍事利用の可能性をめぐって周辺国の警戒を招き、中国の太平洋島しょ地域への安全保障関与を象徴する文書となってきた。

焦点は「破棄」ではなく見直しの中身

ワレ政権が協定をどのように見直すのかは明らかにされていない。破棄するのか、条文を修正するのか、運用を限定するのかによって、中国、豪州、米国など周辺国の受け止めは大きく変わる。

今回の動きは、ソロモン諸島の対中外交全体が直ちに転換することを意味するものではない。まず前面に出ているのは、安全保障協定という制度面の扱いであり、ワレ新政権が中国と豪州の間でどのような距離感を取るかが問われている。

なお、2022年の協定はソガバレ政権下で結ばれ、マネレ氏が首相に就任する前の案件だ。マネレ氏は2024年5月に首相に選出されており、今回の論点は、過去の政権下で成立した協定をワレ新政権がどう扱うかにある。

参考・出典

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