米国、ドイツなどと防空ミサイルの欧州共同生産拡大を協議

米欧、パトリオット用ミサイル欧州整備施設で合意 空対空ミサイル部品供給網の拡大も進展

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ロイター報道と企業・各国政府発表によると、米国は欧州にPAC-3整備施設を設ける方向で、ドイツ、オランダ、ポーランド、スウェーデンと協力を進めている。AMRAAMでは重要部品の欧州サプライヤー適格化調査が始まり、防空ミサイル供給網の欧州強化が具体化している。

PAC-3欧州整備施設の検討

ロッキード・マーティンは7日(現地時間)、米国、ドイツ、オランダ、ポーランド、スウェーデンが欧州にPAC-3ミサイル整備施設を設ける可能性を探ることへのコミットメントを歓迎すると発表した。PAC-3は、地上配備型のパトリオット防空システムで使う迎撃ミサイルで、飛来する弾道ミサイルや航空機を撃ち落とす役割を担う。

同社によると、想定される施設はPAC-3 MSEとPAC-3 CRIを運用するNATO加盟国を支えるものとなる。整備施設が欧州に置かれれば、米国に戻して対応する場合に比べ、点検や修理の時間を短縮しやすくなる。

ポーランド国防省も7日(現地時間)、アンカラで開かれた防衛産業フォーラムで、米国、ドイツ、オランダ、スウェーデンとPAC-3ミサイルの欧州整備に関する合意に署名したと発表した。ロイターは、米国が将来のPAC-3国外生産を排除していないとも伝えている。ただ、今回の発表は欧州での整備体制づくりに関するもので、PAC-3の量産開始は公表されていない。

AMRAAM部品供給網の拡大

レイセオンは7日(現地時間)、米政府と複数のNATO諸国と連携し、AMRAAMの重要部品について欧州の追加サプライヤーを適格化するための実現可能性調査を進めていると発表した。AMRAAMは航空機などで使われる中距離空対空ミサイルで、AIM-120C-8はNASAMS防空システムやF-16でも運用される。

オランダ政府は同日、スティンガー、AMRAAM、PAC-3といった米国製弾薬の欧州共同生産、増産、整備で主導的役割を担うと発表した。米国製ミサイルの供給網を欧州内に広げることで、需要が増した際の生産や保守の余力を高める狙いがある。

AMRAAMについては、欧州企業がどの部品や工程を担うか、完成弾の生産まで含むのか、合意時期がいつになるのかは明らかにされていない。PAC-3整備施設についても、設置国や稼働開始時期、処理能力などの詳細は公表されていない。

参考・出典

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