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黒海とアゾフ海で船舶への攻撃が相次ぎ、穀物輸出航路への警戒が強まっている。2026年7月15日(現地時間)の欧州小麦先物は7%、シカゴ小麦先物は5%上昇した。
欧州小麦先物は1トン231.75ユーロに上昇
15日(現地時間)、パリ・ユーロネクストの9月限製粉用小麦先物は、前日比7%高の1トン当たり231.75ユーロで取引を終えた。2025年2月以来の水準となった。シカゴ商品取引所の小麦先物も同日の取引で5%上昇した。
実際の穀物輸出量が減少したと確定したわけではない。船舶や港湾への攻撃が海上輸送を停滞させ、欧州産小麦などへ需要が移る可能性を市場が織り込んだ動きとみられる。
ロシアとウクライナの輸出航路に影響
アゾフ海は、ドン川流域と黒海を結ぶ海上輸送路に位置する。ロイターが取材した業界関係者によると、ロシアの穀物輸出の約4分の1がこの航路を通る。
16日(現地時間)も航行制限が続き、商船はケルチ海峡やアゾフ・ドン運河を経由してアゾフ海へ出入りできない状態だったという。ロシア政府は制限の詳細を正式発表していない。
ウクライナ国鉄によると、同日朝には黒海港3港のうち2港が通常稼働していた一方、チョルノモルスク港は穀物の受け入れを大幅に減らしていた。7月に入ってから港に向けて発送された穀物は90万1300トンで、前月を下回るとしている。
ウクライナ側「ロシア船11隻以上を攻撃」
ウクライナ軍は16日(現地時間)、黒海とアゾフ海でロシア船少なくとも11隻を攻撃したと発表した。無人システム部隊司令官のロベルト・ブロヴディ氏によると、対象には石油タンカー5隻、ガスタンカー1隻、貨物船3隻、タグボート2隻が含まれる。
ウクライナ側は7月上旬からアゾフ海の船舶への攻撃を続け、15日(現地時間)には黒海のロシア船舶も標的に加えたとしている。
ロシア国防省も、オデーサ州の港へ向かっていたウクライナ軍の船舶と高速艇を攻撃したと発表した。双方の攻撃発表は独立して確認されていない。対象船の船籍や積み荷、具体的な損傷程度も明らかになっていない。
